事故車の判断をするチェックポイント

車の強度に関する部分を修理した場合、販売店は「修復歴あり」といった表示をします。しかし、表示に必要ない部分の修理に関しては何かの表示をするといった義務がありません。ですから販売されている車両の中には大きな事故ではないけど事故をした車が紛れ込んでいます。今回はそういった販売店が隠したがる事故車の判断ができるパーツを紹介、チェック方法などを解説していきます。

 

ボディー

ボディについては塗装跡を調べたり、車と対角線上に立ち、車の角から左右を確認します。この時にボンネット、ルーフ、とランクなどの歪み、高さのズレがないかなどをチェックしましょう。

 

少し離れたところから確認すると塗装の波であったり、ボディの歪み、板金の歪みなどはわかりやすいです。

 

ドア

各ドアを開いてドアの端部分をつまんでみてください。そして爪でドア端に盛られている糊(ノリ)を押してみます。ドアが交換されていた場合は白いヒビが入るとされています。またドア端に糊がなく外側から鉄板が内側へ折り返されていたらドアは交換されている可能性が高いです。

 

トランク&バックパネル

トランクを開けてドアと同じように端に糊、溶接しなおしたような箇所がないかチェックします。またリアクォーター、バックパネルのつなぎ目なども同じ方法で確認をするようにしましょう。

 

さらにフロアパネルをめくってみて、フロアーの溶接箇所などもチェックします。トランクを開けた場合にプラスチック製のビスなどがない場合は修理をした可能性もあります。

 

リアクォーター

リアクォーターとは後輪の足回りの箇所になります。リアクォーターは5箇所ほど確認した方が良いとされています。いずれもつなぎの部分であったりボディの歪み、塗装のボカシです。糊、溶接の確認をしてみましょう。

 

ボンネット

ボンネットを開けて裏側の折り返し部分の糊、溶接がないかをチェックします。さらにボンネットの付け根になるボルトもチェックしましょう。ボルトの塗装が剥がれていたり、塗装されていない場合は修復されている可能性もあります。ボンネットが修理されていた場合はエンジンルームにも何かしら修理をしている可能性が高いです。

 

フロントフェンダー

すべてのボルトの塗装が剥がれているケースではフェンダーが交換されている可能性が高いです。塗装が剥がれていないボルトがあった場合は板金などの調整作業や一時的なボルトの取り外しをした可能性が考えられます。

 

エンジンルーム&インナー

エンジンルームで発見できる板金、部品の交換をしているかどうかで修復歴の大小も推測することができます。軽い事故程度ならボンネット、バンパーが交換されていても他は小板金程度で交換の必要がないからです。

 

インナーを交換している場合は足回りやセンターフレーム、エンジン本体や付随する部品も事故などでなんらかの衝撃を受け、故障している場合があります。

 

タイヤ

タイヤではタイヤハウスとタイヤの隙間に指を入れてそれぞれに指が何本入るかを確認するようにしましょう。入る本数によって車体の高さ、ホイールベースの違いを点検します。指の入る本数にバラつきがある場合は少し疑ってかかりましょう。

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